スペイン語・英語でローレル、フランス語ではローリエ、日本語で月桂樹の葉など、色々な国の呼び名を聞くローレルは、世界各国で広く愛されるスパイスです。普段料理にスパイスは使わないという方も、ローレルはシチューやカレーなどに使ったことがあるのではないでしょうか。

そんなローレルは、使うことで料理にどのような影響を与え、効果を発揮するスパイスなのでしょうか。ローレルの持つ健康効果・使い方について解説します。

食欲増進のスパイス・ローレルの使い方

ローレルの香り成分はバジルと同じリナロール、クローブ・シナモン・ナツメグと同じオイゲノール、バジル・ローズマリーと同じシネオールで構成されています。そのためこれらのスパイスと相性が良く、トマト煮込み・ホワイトシチュー・カレー・ポトフ・ロールキャベツなどに使われます。独特の香ばしい香りにはほのかな甘味も感じられ、ローレルのもつ食欲増進・健胃・整腸作用との相乗効果で食欲を掻き立ててくれる効果があります。

折って使うと香りや成分が出やすくなりますが、長く煮込むとえぐみや微かに苦味を感じるようになります。しかしこの苦味は食材の臭みを抑え、すっきりと爽やかに仕上げてくれるので、ブラジル料理のフェージョアーダなどの牛豚の内臓を使った煮込み料理にピッタリ。

また血行促進作用があるので、スープに利用すると効率よく身体を温めてくれます。ローレルの香ばしい香りは、臭みけしだけでなく香りづけの効果もありますので、フランス料理でスープを取る際に使うブーケガルニや、野菜のスープ・豆のスープにもおすすめ。他にも野菜のマリネや香味漬けにも、香りのアクセントを添えてくれますよ。

肉の臭み消しに、ローレルパウダーの使い方

ローレルは葉を乾燥させたものと、パウダー状のものがあります。パウダー状のローレルは葉を粉状に砕いたもので、ロールキャベツやラビオリ・ハンバーグ・ミートローフなどの、ひき肉料理のタネに練りこんで利用します。

他にも魚のフィレやステーキ用の肉にまぶして焼くと、ローレルの甘く爽やかな香りと共に食材の臭みを抑えてくれますし、レバーペーストに加えると、程よくレバーの臭みを抑えることが出来ます。炒め物にも、葉より香りが出やすいのでおすすめです。

ローリエ?ローレル?ベイリーフ?

ローリエは世界中で利用されるスパイスなので、様々な呼び名を持ちます。先述したようにローリエ・ローレル・月桂樹の葉・月桂葉・ベイリーブス、これらはすべて同じものです。しかしよく混同されやすいのですが、ベイリーフと呼ばれるものは全く別物。

ローレルはクスノキ科ゲッケイジュ属の樹木の葉ですが、ベイリーフはクスノキ科ニッケイ属のカシアの木の葉で、別名インディアンリーフ・シナモンリーフ・テージパッタと呼ばれます。インドカレーに利用されるのはこちらです。

ローレルはベイリーブスと呼ばれることもあるため、ベイリーフと間違えやすいのですが、見分け方は簡単。ローレルは普通の葉のように、葉の真ん中に太い葉脈を中心に斜めに葉脈が広がっていますが、ベイリーフは縦に葉脈が3・4本入っているだけで斜めに葉脈は入っていません。香りも違いますので、間違えないように注意しましょう。