料理に洗練されたほろ苦さと清涼感を与えてくれるスパイス・キャラウェイは、ディルシードに似た細長い形をしており、種をスパイスとして様々な料理に利用されています。若い葉はセロリに似た清涼感を持っているのでサラダやスープに利用でき、捨てるところのない優秀なハーブです。その効果は胃腸の弱いときに消化を促進し、ガスが溜まってお腹が張っているときに症状を和らげてくれます。

そんなキャラウェイは、小さくとても可愛らしい花をつけるので、家庭菜園におすすめ。上手に栽培できれば観賞用だけでなく、家族の健康にも役立てることができます。そんなキャラウェイの育て方のコツやおいしい利用法をご紹介します。

キャラウェイの植え付けや準備

キャラウェイは種からでも苗からで育てることができますが、根が深くまっすぐ伸びるため移植を嫌います。苗を購入し育てる場合、移植の際に根をほぐさず、根を傷つけないように丁寧に移植しましょう。

種から育てる場合、種まきに適した時期は4~5月と9月ですが、キャラウェイは2年草なので、上手に冬越しができれば秋撒きのほうが大きな株に育ちます。秋撒きの場合、寒くなる前にある程度の大きさまで育てたいので、できるだけ早めに撒くことを心がけましょう。

栽培に適した土はやや肥沃で水はけがよく、湿り気のある土。根が垂直に長く伸びますので、深めのプランターか地植えがおすすめです。地植えする場合、植え付ける前に土を深く耕し、土を柔らかくしておくことが大切です。その際、堆肥や腐葉土・元肥を施しておきましょう。日当たりが良い場所が望ましいですが、環境が良ければ半日陰でも元気に育ちます。

花が咲き種が収穫できるのは2年目。1年目は株が大きく育つよう、夏場以外の季節に時々液肥を与え、楽しみに育てましょう。

大型でデリケートなハーブ!キャラウェイの育て方のポイント

キャラウェイの茎は細いですが、大きくなると草丈が80cmもの高さになる大型ハーブです。草丈が伸びて来たら、支柱を立てると折れる心配がなく安心です。しかし根を傷つけると途端に株が弱ってしまいますので、支柱を立てる際も注意が必要です。

また、キャラウェイは少々暑さと蒸れに弱いところがありますので、風通しの良い場所を選び、夏場に日にあたりすぎて株が弱ってくるようであれば遮光ネットをかけたり、半日陰に移動してあげましょう。

乾燥を好みますが、乾燥しすぎるとハダニが発生しやすくなるので、乾燥が続く季節は時々雨の代わりに、葉にも水をかけてあげると発生を防ぐことができます。他に気を付けたい害虫はアブラムシです。アブラムシはスプレー状の薬で簡単に退治できますが、ハーブとしての利用を考えるとできるだけ薬は避けたいところ。その場合、牛乳を水で薄めたものを霧吹きでかけてやると良いでしょう。

そして夏を乗り越え寒くなってきたら、冬越しの準備が必要となります。根元に藁をかぶせてやると、霜よけになります。プランターで育てている場合、真冬の朝晩は室内に入れてあげると安心ですよ。

キャラウェイの収穫と利用法

キャラウェイの葉は、風通しを良くするためにも、大きく育ってきたら剪定がてらいつでも収穫することができます。ハーブとしてサラダに混ぜたり、爽やかな香りを利用して魚貝系のスープにおすすめです。

そしてキャラウェイシードの収穫は、花が終わった後の8月~10月。株全体が枯れ始めてきたら根元から刈り採り、収穫した株を束ねて、完全に乾燥するまで陰干しにしておきましょう。乾燥させている間にシードが落ちてきますので、大きめの紙袋に入れて吊るし、横に数ヶ所穴をあけておくとうまく乾燥できます。

ほろ苦く甘い香りを纏ったキャラウェイシードは、スパイスとしてピクルスや炒め物・カレーの他、アップルパイやクッキーのアクセント、パウンドケーキやパンにもおすすめ。様々なシーンで活躍してくれることでしょう。