皆さまは“ジュニパーベリー”というスパイスをご存知ですか?ジュニパーベリーというスパイスは聞いたこともないという方でも、“ジンの香り”といえば何となくイメージがわくのではないでしょうか。

ジュニパーベリーはセイヨウネズという針葉樹になる小さな実で、森の中にいるようなウッディな香りと、甘く刺激的な香りが特徴です。ヨーロッパで古くから利用されてきたスパイスで、遠くアジア地域から運ばれる胡椒などのスパイスがまだ高価だった頃から、盛んに利用されていました。

そんなジュニパーベリーは消化器系に働きかける作用を持ち、抗菌作用に効果を発揮します。ここではジュニパーベリーの特性を活かした使い方や、効果・効能などもあわせてご紹介します。

クセの強い肉・青魚にジュニパーベリーで溢れる気品

ジュニパーベリーは消化促進・消化不良による下痢・胃もたれの緩和に効果を発揮します。そのため、肉料理との相性が良く、特に豚肉や羊肉・ジビエ料理などのクセの強い肉の臭み消しに利用されます。

ポークパテやソーセージに、細かく砕いたジュニパーベリー・胡椒を少量ずつ加えたり、手作りベーコンやハムを漬ける際に、ローレルなどのスパイスと一緒に漬けこむことで、肉の臭みを消し、クセのある香りを上手に活かして、食欲をそそる香りに昇華してくれます。

またポークソテーに添えるプラムソースにも欠かせないスパイスで、プラムジャムにジュニパーベリー・塩・胡椒を加えて煮詰めるだけで、レストランのような気品のあるソースになります。

魚の中では、青魚との相性が良いので、ローレル・クローブ・胡椒と一緒に、マリネソースにオススメです。

ジュニパーベリー香るスパイスビネガーは万能ドレッシング

ジュニパーベリーは酸味との相性も抜群。そのためドイツでは古くからサワークラウトに用いられています。

ザワークラウトを塩漬けする際に、ローレル・クローブ・キャラウェイシードと一緒に漬け、発酵させることで、他のスパイスとの相乗効果で香り高く、そして保存性も良いザワークラウトが出来ます。

他にもサラダのドレッシングにオススメ。

また、ワインビネガーにローレル・フェンネルシード・キャラウェイシード・ローズマリーと一緒に漬け込むことで、とっても香りのよいスパイスビネガーを作ることが出来ます。

ドレッシングやマリネにこのまま使え、簡単でワンランク上の一品になること間違いなしです。

デトックス効果抜群!ジュニパーベリーのハーブティー

ジュニパーベリーは消化能力を高め、抗菌作用・血糖値抑制作用があるため、糖尿病・高血圧などの生活習慣病予防や、ガン予防に効果を発揮します。他にも利尿作用・発疹抑制効果・デトックス作用・快眠など、様々な効果が含まれていますので、ハーブティーとしてもよく利用されています。

しかし香りが強いため、ジュニパーベリー単体ですと、飲み慣れない方には少し苦手に感じられるかもしれません。飲みやすいハーブティーとしては、ジャーマンカモミールに少量の砕いたジュニパーベリーとローズマリーを加えてみると良いでしょう。

またジュニパーベリーには香り成分として少量のリモネンが含まれていますので、レモングラスとの組み合わせもオススメです。

個性派スパイス・ジュニパーベリーを使いこなそう!

葉や枝は“ジュニパー”や“ジュニパーブランチ”と呼ばれ、料理に使われることはありませんが、精油としてアロマテラピーに利用されています。また古くはアメリカの先住民が、セイヨウネズの枝を炊いて、お香代わりにしていたんだそうです。

ジュニパーベリーは香りが強いので少量使いを心がけ、高い効能と豊かな香りを楽しんでくださいね。