甘草とは

「甘い」「草」という名の通り、漢方特有の強い甘みがあります。香りはほとんどありません。その強い甘みの主成分はグリチルリチンで、実に砂糖の50倍ほどの甘さをもつと言われています。

3~4年ほど栽培した根と匍匐(ほふく)枝を秋に収穫し、乾燥させたものを煎じて薬にしたりハーブティとして飲まれることがほとんどですが、味を調えるために使われることもあります。

あらゆる薬の中心とされてきた植物

甘草の歴史は古く、中国最古の医薬書「神農本草経」にも登場しています。そこでは、「あらゆる薬の中心として”国老”(帝王の師の意)という名を与えられている」と記されています。また、「他の薬物ともよく調和し、諸毒を解する」とも言われ、漢方の中でも最もよく使われています。中国に限らず、古代エジプト、ギリシャ、ローマなど洋の東西を問わず、古くから重用されてきました。日本にも古くから輸入され、奈良の正倉院にも保存されています。

急な痛みに頼もしい味方

主に薬用として使われる場合、根や茎の部分を煮たり絞ったりして抽出したエキスを使います。効能は、急な痛みの緩和や広い解毒作用ですが、症状が激しい時により効果を発揮すると言われています。また、近年では漢方だけではなく現代医学の観点からも甘草の薬効に対する研究がすすめられ、その秘密も明らかにされています。甘草に含まれるグリチルリチンは、肝機能を高める働きがあり、肝臓病の進行を抑えることが 肝臓がんの発生を予防するということです。また、体の免疫力も高める作用があるため、がん細胞を排除する力も高まり、がんの発生を抑えることができます。

外用には、美肌効果〔肌荒れ対策、艶、潤いの向上〕があるため、薬湯風呂ではお馴染みの成分です。石鹸や化粧品に使用されることもあります。

副作用に注意!!

優れた効能を持つ甘草ですが、甘み成分のグリチルリチンの摂り過ぎには注意が必要です。副作用として有名なのは高血圧症で、特に子供や妊婦・授乳中の女性は注意が必要とです。他にも低カリウム血症や浮腫みなどを起こしやすいとも言われています。甘草は、不快な症状の改善や病気予防の一環として非常に有効な植物ですので、適量を正しく摂るように心がけましょう。

チャービルとは

コーカサス地方原産セリ科シャク属の一年草で、別名「セルフィーユ」「ウイキョウゼリ(茴香芹)」。
パセリに似ていますが独特の青臭さはなく、甘い香りがします。ヨーロッパ地方では馴染み深いハーブの一つで、「グルメのパセリ」とも呼ばれており、古代ローマ時代には既に使われていた記録が残っています。ビタミンB1・B2の他に鉄分を含んでおり、ハーブの中でも栄養価の高いハーブです。カリウムが含まれているため利尿作用があるのでデトックス効果もあります。
食材として料理に使われるほか、切れ込みが入った繊細な葉とカスミソウのように可憐な白い花を咲かせるので、フラワーアレンジメントに使われることもあります。

チャービルの育て方

気温で左右されるので初心者向けというわけではありませんが、暑さと強い日差しに弱いので少し日陰になっているようなベランダであれば、十分育てることができます。
カスミソウのような花をたくさん咲かせますが、花が咲く頃まで育ててしまうと葉が固くなってしまい、食べることができません。しかし、ナメクジがチャービルを好んで食べるため、育ちすぎて食べられなくなってしまったチャービルはナメクジ寄せのコンパニオンプランツとして植えると、その他の植物のナメクジによる食害が減ります。花が咲いた後のチャービルには種ができるので、翌年もチャービルを楽しむことができます。また、チャービルとラディッツを一緒に植えるとラディッツがよく育つといわれています。

チャービルの美味しい食べ方

クセがなく様々な料理に合わせることができますが、加熱すると香りが飛んでしまうのでチャービルを加えるタイミングには注意が必要です。
たくさんの食材の中でも特に卵と相性が良いので、オムレツやタルタルソースに使うのがオススメです。また、チャービルを使ったたまごサンドは黄色と緑のコントラストで彩りも良く、尚且つチャービルの香りや歯ざわりも楽しめるので朝食にぴったり。潰した卵に刻んだチャービルを加えるだけでワンランク上のサンドイッチが味わえるのでお手軽ですね。
その他、チャービルは葉が繊細なデザインをしているので、ケーキやゼリーにトッピングとして一枚添えるだけでも見た目がぐっとオシャレになります。

パーティなどおもてなしに活躍

見た目も可愛らしい他、香りも豊かで使い勝手がいいなんて優秀なハーブですね。
ホームパーティでおもてなしをする際に料理にチャービルを添えれば一層華やかな料理になりそうです。