料理や飲み物として、もはや食生活の必需品ともいえるほど当たり前の存在になってきたハーブ。そしてリラクゼーションによく用いられるのがアロマです。このふたつを同じものとして認識している方もいらっしゃると思いますが、厳密にはこの両者には違いがあります。では、どのような違いがあるのでしょうか。

ハーブとは「薬草」

ハーブとは、簡単にご説明しますと「薬草」です。料理や飲み物に用いることで素材の臭みを取ったり、素晴らしい芳香をプラスしたり、滋養強壮や消化促進・リラックス効果など様々な健康効果が得られます。

こういった効果をもつ薬草の総称がハーブで、料理やハーブティーに用いられるだけでなく、西洋医学やインドなどのアーユルヴェーダでは、ハーブはさしずめ西洋の漢方薬のようにとらえられています。

アロマとは「芳香」

一方アロマとは、「植物や植物の実・根から得られる香り成分」の事を指します。植物の中には当然ハーブも含まれ、植物や実から抽出した精油をエッセンシャルオイル(アロマオイル)と呼びます。

この香り高いエッセンシャルオイルに含まれる薬効を活かした療法が、アロマテラピーです。アロマの持つ自然治癒力は、心の癒しや疲労回復、病気の改善や予防に有効とされています。

アロマとハーブの決定的な違い

アロマもハーブも植物由来の香りや効能を利用して自然治癒力を高める、といった点では同じなのですが、両者の決定的な違いとしては、「食用することができるかできないか」にあります。

ハーブは、料理やハーブティーなどで口に入れることで効果を発揮する、といった利用法をすることに対し、アロマで利用されるエッセンシャルオイルは服用することができません。オレンジやグレープフルーツのエッセンシャルオイルなど、思わず口にしたくなってしまう良い芳香を醸し出すエッセンシャルオイルもありますが、服用には適していません。

ハーブの力を利用した他の商品

ハーブやアロマオイルに興味のある方なら、「ハーブチンキ」と呼ばれるものを見かけたこともあると思います。これはハーブをアルコールなどに浸して抽出したもので、お好きな飲み物に数滴プラスしたり、料理やお菓子作り、手作り化粧水やお風呂、虫除けスプレーなどにも幅広く利用できます。

他にもエッセンシャルオイルと似た響きをもつ「フラワーエッセンス」と呼ばれるものがありますが、これは花の持つエネルギーを水に転写し、自然の力で活性化したといわれているもので、ハーブやアロマオイルのように植物の有効成分は一切含まれていません。

ハーブとアロマオイルを使い分けて快適生活

ハーブは料理やハーブティーなどで身体の中に取り込むことで、香りを楽しむだけでなく、身体の内側から心身に優しく働きかけ効果を発揮します。

アロマオイルはホホバオイルなどのキャリアオイルに混ぜて、身体に塗布したりマッサージすることで身体の表面から有効成分が吸収されたり、ディフューザーやお風呂に数滴おとして香りを楽しみ、心や脳に働きかけます。

両者の違いは服用できるかにあり、それにより身体の内側からのアプローチなのか外側からのアプローチが有効なのか、利用方法が違ってきます。互いの特性を理解し、内側と外側の両面から働きかけることで、病気の予防や治療・ストレス解消・不調の改善に効果を発揮します。なにより両者の共通点は、抜群の香りを楽しめることにあるのではないでしょうか。まずはお好きな香りを見つけて、毎日の生活に取り入れてみましょう。