エスニック料理に利用されることの多いハーブ・コリアンダー。コリアンダーとは英語圏の呼び方で、タイ料理ではパクチー、中華料理では香菜、ネパールや北インド料理ではダニヤ、南インド料理ではコッタマリと呼ばれています。種も葉も使うことから、日本では種をコリアンダー、葉をパクチーと呼ばれることが多いように思います。

そんなコリアンダーは自宅で簡単に栽培することができます。うまくいけば毎日新鮮なコリアンダーを食べられるので、好きな方は挑戦してみてはいかがでしょうか。では、コリアンダーの育て方や収穫のしかたをご紹介します。

コリアンダーの植え付けや準備

コリアンダーはプランターで簡単に育てることができ、種からでも苗からで育てることができます。根が深くまっすぐ伸びる品種であるため、プランターや鉢植えで育てる場合、少なくとも20cm以上の深さのある鉢を用意しましょう。

土は市販の野菜用の土を用意するか、自分で用意する場合は水はけのよい土にするため、赤玉土5:腐葉土3:堆肥1:バーミキュライト1の割合で混ぜたものを用意してください。地植えの場合は、植え付けの2週間前に苦土石灰をまいて、土を中和しておきます。そして植え付ける前に土を深く耕し、土を柔らかくしておくと根がまっすぐ伸びやすいので根付きやすくなります。その際、堆肥や腐葉土・元肥を施しておきましょう。

またコリアンダーは移植を嫌います。苗を購入し育てる場合、移植の際に根をほぐさず、根を傷つけないように丁寧に移植しましょう。

コリアンダーを種から育てる場合

種から育てる場合、少し準備が必要です。コリアンダーの種は茶色の2つの半球が堅い殻に覆われて1粒になっているため、そのまま撒いてもなかなか発芽しません。そのため種を数時間から半日ほど水に漬け、殻を柔らかくしてから軽く潰して殻を割ってあげると発芽しやすくなります。この時に中の種子を傷つけけないように気をつけましょう。

この状態で撒けばほぼ発芽しますが、心配な場合はプラコップに濡れた紙やキッチンペーパーをひき、その上に殻から出した種子を置いてラップをかぶせ、数ヶ所穴をあけて明るい場所に置いてみましょう。

種まきに適した時期は3・4月と9・10月。17~20℃の環境で1週間ほどで発芽します。

そして種から育てる場合もできるだけ植え替えは避けたいので、ポットで育てるより始めから大きな鉢やプランターに撒いてしまったほうがおすすめです。発芽するまでは表面の土が乾いたら水をあげるようにして育てましょう。

日の当たりすぎに注意!コリアンダーの育て方のポイント

コリアンダーを植え付けたら、鉢植えの場合は底から水が出るまでたっぷりあげましょう。水はけのよい環境を好みますので、鉢皿に水が溜まりっぱなしにならないように注意します。地植えの場合は特に水やりの必要はありませんが、しっかりと根付くまでは1日に1回で良いのでお水をあげましょう。根付いてからは、2週間雨が降らなかったり、極端に乾燥しているようであればあげる程度で充分です。日当たりが良い場所が望ましいですが、環境が良ければ半日陰でも元気に育ちます。

コリアンダーは、まだ株が小さなうちは密に育てたほうが良く育ちます。しかし高温多湿に弱いので、夏場にあまりにも葉が混み合い、風通しが悪いようなら間引いてください。

コリアンダーの育て方のポイントは、夏場に日を当てすぎないこと。強い日差しに当たりすぎると葉が硬くなり、花を咲かせてしまいます。種を収穫したいのであればよいのですが、ハーブとして利用するなら花芽を摘みましょう。

そんなコリアンダーの気をつけたい害虫は、アブラムシとナメクジです。500倍に希釈した木酢液をスプレーで吹きつけることにより、アブラムシとナメクジの両方が付きにくくなりますし、少しならば発生した時点でつけても効果的です。

コリアンダーのの収穫と利用法

コリアンダーの草丈が20㎝を超えたら、いつ収穫しても大丈夫です。ハーブとして利用する場合は外葉から収穫しましょう。またコリアンダーは一年草なので株ごと収穫し、すぐに追いまきをして育てると、ずっとコリアンダーを楽しみ続けることができます。

種を収穫する場合は、花が終われば実をつけますので、実が茶色く熟し葉が枯れるまで待ちましょう。枯れたら根元から収穫し、束にまとめて風通しの良い場所に吊るして完全に乾燥させます。しっかり乾燥させたら茎から実を外し、収穫します。

ハーブとしてのコリアンダーは、βカロテンやビタミンE・Cといった、美容・アンチエイジング効果が期待できるビタミンが豊富。さらにコリアンダーの香り成分には、女性ホルモンのひとつ・エストロゲンの分泌をサポートする効果があります。また種には食欲増進・消化促進効果やデトックス・リラックス効果があります。

毎日少しずつ摂ることで効果を発揮しますので、ぜひ育てて新鮮なコリアンダーを毎日食べましょう。