ルッコラとも呼ばれる「ロケット」は、地中海沿岸を原産とするハーブです。日本ではイタリア料理がブームとなった際に爆発的に広まり、その栄養価の高さと柔らかな歯ごたえ、胡麻のような芳ばしさの中にピリッとした刺激が人気となりました。

そんなロケットは大変育てやすく、地中海沿岸では自生している物も多いくらい丈夫。様々な料理に利用出来るので、家庭菜園初心者の方にもおすすめです。ここではロケットの育て方や収穫・料理への利用法をご紹介します。

ロケットの植え付けや準備

ロケットの植え付けに適した季節は4~6月の春まきと9・10月の秋まき。種から育てる場合、気温15~25℃で発芽します。発芽率が良く、草丈も20~30cmとそれほど大きくならないため、地植えでもプランターでも簡単に育てることができます。

プランターで育てる場合、市販の野菜用の土を用意すれば安心です。自分で用意する場合は水はけのよい土にするため、赤玉土5:腐葉土3:堆肥1:バーミキュライト1の割合で混ぜたものを用意しましょう。

地植えで育てる場合はまず、肥沃でアルカリ性の土にするため、植え付けの2週間前に苦土石灰をまきます。そして植え付ける前に堆肥や腐葉土・元肥を混ぜてなじませれば準備完了です。

土の準備が整ったら種が重ならないようにまき、薄く土を被せてたっぷりとお水をあげましょう。発芽するまでは表面の土が乾いたら水をあげるようにし、発芽すれば地植えの場合は特に水やりは必要ありません。

順調に育てば、種をまいてから30日ほどで収穫できるようになるのが、ロケットの特徴。時期をずらして育てれば、1年中新鮮なロケットを楽しむことができます。

日差しの強さと風通しに注意!ロケットの育て方のポイント

ロケットは地中海沿岸が原産なので、乾燥気味の環境を好みます。もちろん水やりは必要ですが、あまり頻繁に上げる必要はありません。

それより気をつけたいのは、高温多湿の日本の夏。株が成長し混み合ってきたら、風通しを良くするためにもこまめに収穫しましょう。

また、あまり日差しが強すぎると葉が硬くなり、柔らかな食感が魅力のロケットが、ゴワゴワとした食感になってしまいます。プランターで育てる場合、夏は半日陰で育て、地植えで日当たりが良すぎる場合、よしずやネットで日差しを和らげる工夫をしましょう。

環境があってくれば追肥は時に必要ありませんが、気になるようでしたら本葉が4・5枚くらいになったら液体肥料をあげます。ロケットは栄養が大好きですが、あまり窒素系肥料が多いと胡麻の芳ばしい香りが薄くなってしまうので、元気がないときに多いときで2週間に1度程度、様子を見ながらあげましょう。

ロケットの収穫とおいしい利用法

ロケットが15cmほどの草丈になったら、そろそろ収穫です。ひとつの株を長く楽しみたい場合は外葉から収穫し、その際花穂を一緒に摘んでしまいましょう。

ロケットは花もサラダやスープなどで食べることができますが、花がつくと葉が硬くなりますので、花も食べたい場合は株ごと収穫してしまうのがおすすめです。春まきであれば、株ごと収穫しても空いたスペースにまた種をまくことができます。そうして長くロケットを楽しむのも良いですね。

ロケットはビタミンC・E・カルシウムを豊富に含み、若い葉はベビーリーフの一部として販売されています。柔らかでキレイなルックスは、サラダやテリーヌのあしらいなどに最適。そして大きく育ったロケットは、おひたしや炒め物にもおすすめです。たくさん収穫できた時は、茹でて冷凍することもできます。たくさん収穫できるように頑張りましょう。