タラゴンはフランス料理で良く利用されるスパイスで、そのためフランス語で“エストラゴン”と呼ばれることもあります。独特の爽やかな香りと、アニスに似た甘い香りを併せ持つ香りが強いハーブで、少量で充分個性を発揮します。

そんなタラゴンは、どんな料理に利用するのでしょうか。タラゴンの香りの活かし方、タラゴンの上手な使い方を紹介いたします。

特別な日の料理に、ひとふりのタラゴン

タラゴンはセロリに似た清々しい香りと甘い香り、その奥にほのかな苦味とスパイシーな香りが感じられる、独特の強い芳香を持ちます。このタラゴンならではの複雑な香りは、エスカルゴ料理には必ず利用され、ローストチキンなど特別な料理に香りの華を添えます。

「食通のハーブ」と呼ばれたこともある高貴な香りは、肉や魚の臭みを和らげ、本来の味を引き立てます。バターとの相性も良く、胃腸を整えるとともに油っこい料理をさっぱりさせてくれる効果もあるので、ムニエルに少量ふりかけるのもタラゴンを活かした使い方です。

しかし、香りが強いハーブなので、使うときは少量を心がけましょう。

卵料理をタラゴンの香りでドレスアップ

複雑な香りをもつタラゴンですが、ともすると淡白になりがちな卵料理に利用することで、香りに劇的な変化を起こすことができます。

例えば、じゃがいもを使ったスペイン風オムレツに加えることで、タラゴンの強い香りがアクセントになります。黒胡椒・タラゴン・バターで作ったオムレツ・スクランブルエッグは、卵のまろやかさとタラゴンの繊細な香りを楽しめる料理になりますし、茹で玉子を使ったサラダに混ぜれば、卵のクリーミーな味わいを引き立てます。ポテトサラダにもおすすめです。

調味料にタラゴンで風味UP

タラゴンはその複雑な香りを、オイルやビネガーに移して使うこともあります。タラゴンは香りが強いので、単体では量の加減が難しいバーブでもあります。そこで調味料に香りを移して使うことで、初心者でも使いやすくなります。

タラゴンをにんにくや鷹の爪と一緒に、ビネガーやオイルの入った瓶に入れるだけで簡単に作れるのも魅力。使い方としては、タラゴンオイルはパスタやピザの仕上げやマリネに、タラゴンビネガーはサラダのドレッシングに利用できます。フレッシュタラゴンで作る場合は、漬ける際にオイルやビネガーから枝葉が出るとカビの原因になりますので。注意しましょう。

また、フランス料理で使われる「フィーヌゼルブ」というハーブミックスには、タラゴンが使われています。フレッシュなタラゴン・チャイブ・パセリ・チャービルを混ぜたもので、煮込み料理・炒め物をはじめ、サラダのドレッシングにも利用されます。他にもマヨネーズやタルタルソースに加えるだけで、ハーブの複雑な香りを楽しめる特別なソースになります。

タラゴンの使い方まとめ

甘い香りと清涼感、苦みとスパイシーな香りを併せ持つタラゴンは、とても一言で言い表せない奥深さをもったハーブです。単調な料理にタラゴンひとつで変化を与えることができ、他のハーブと組み合わせればタラゴンの持つ複雑な香りがイキイキと香ります。

またタラゴンは鎮静作用があるので、ハーブティーに使うこともあります。心と身体の疲れに効果的です。