原材料に調味料(核酸)と書かれているのを一度は目にしたことがあると思います。
しかし調味料の核酸とは一体何か知っていますか。
核酸と調味料(核酸)の違いを調べましたのでぜひご覧ください。
食品を選ぶ時の参考として覚えておくことをオススメします。
栄養素の核酸とは
核酸は2種類ありDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)があります。
これは地球上の生物の全ての細胞に含まれます。
人の体は細胞分裂を繰り返しますがその働きに欠かせないのが核酸です。
新しい細胞を作ったり、細胞の修復をしたり、生命活動の根本の働きをしているのです。つまりは核酸はとは私たちの健康のために無くてはならない大切な栄養素なのです。
人体で作られる核酸は20歳を境に減少するため食品から摂取する必要があります。
調味料(核酸)とは
原材料に「調味料(核酸)」と表記されている核酸は栄養素の核酸とは全く別物です。
これを理解せず体に必要な栄養素だと勘違いしては絶対にいけません。
調味料(核酸)はうま味成分の核酸(ヌクレオチド)系を一括する表示のための名称です。
調味料の核酸として国が指定添加物としているのは6種類です。
しいたけの旨み成分である5’−グアニル酸二ナトリウムはしいたけの旨み成分、かつお節の旨み成分である5’−イノシン酸二ナトリウムなどが当てはまります。
サトウキビやトウモロコシなどのでんぷんを原料とし、発酵法で製造されている化学調味料です。
原材料での表記の仕方
食品添加物は4種類に分かれています。アミノ酸、核酸、有機酸、無機塩です。
これらを4種類から2種類以上を併用した場合、原材料には「調味料(アミノ酸等)」と表示されます。使用量、使用目的より代表的なものを表記し、その他を等と表記します。
核酸を2種類使用した場合は「調味料(核酸)」と表記されるというわけです。
核酸はアミノ酸のグルタミン酸ナトリウムと併用することで旨み成分が強くなります。
なので調味料(核酸)のみで表記されている場合は少なく、ほぼアミノ酸等に含まれている可能性が高いです。
このように原材料の表記で食品添加物は入っていることは分かりますが、何が入っているのか詳しくは消費者には分からないのが現実です。
調味料の核酸は取りすぎに注意
化学調味料を取りすぎると、自然の甘みや素材本来の美味しさが分かりにくくなります。
とても残念なことです。
化学調味料の取りすぎにはくれぐれも注意しバランスを大切にしましょう。
ちなみに食品から取れる自然な栄養素の核酸は煮干、ちりめんじゃこ、きな粉などに多く含まれています。
肉類ではレバー類、野菜ではほうれん草やマッシュルームなどに含まれています。
適量を心がけうまく食事に取り入れましょう。
食品添加物の調味料と栄養素は同じ名前があっても全く異なるもの
以上から調味料の核酸と栄養素の核酸の違いが分かっていただけたはずです。
自分の体にとって大事な栄養素である核酸を適切に摂取し、調味料の核酸はほどほどに気をつけてください。
核酸だけでなく、アミノ酸も体の栄養素と調味料(アミノ酸)は全くの別物です。
原材料で気になるもの、知らないものがあったら調べてみましょう。
体に入るものをきちんと知り、さらには選択できる力と知識を持つことが大事です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。