スパイスやハーブをおいしく有効活用するには、使う食材や調理法によってハーブを選ぶことが大切です。

例えば一般的に優しい風味の鶏肉に強い香りのハーブを用いると鶏肉の風味が感じられなくなってしまうと言われていますが、調理法によってはマイルドな香りのハーブの中にローズマリーやブラックペッパーといった香りの強いハーブを使い、アクセントにすることもあります。

そんな鶏肉に合うハーブを、調理法別にご紹介します。

チキンスープや煮込み料理におすすめハーブ

鶏肉を煮込み料理やスープにするときにおすすめのハーブは、芳ばしい風味が料理全体に優しく香るローレル、鶏肉の臭みを取るタイムやジンジャーを組み合わせ、香りのベースを作ります。

ポトフのような優しい味わいの料理にするならこれだけでも良いですし、ハーブで香りのアクセントを加えるならオレガノやブラックペッパーがおすすめです。ともに香りが飛びやすいハーブなので、仕上げに加えましょう。

またトマト煮込みにする場合は清涼感のあるハーブ・ローズマリーやタイム・パセリを加えると、トマトの甘味や酸味が引き立ちます。ローズマリーやタイムは香りが強いので、加える際は調理の最初の段階で、少量加えてみてくださいね。

他にもクリーム煮にする場合は同じく爽やかさを加えるハーブでも、タイム以外にイタリアンパセリやディルなど上品さを感じるハーブを仕上げに加えると、彩りもキレイになるのでおすすめです。

チキンソテーやグリルチキン・炒め物におすすめハーブ

鶏肉を焼いたり炒めたりするときにおすすめのハーブは、甘く芳ばしい香りとほのかにピリッとした感覚があるバジル、アニスに似た甘い香りと爽やかさを併せ持つタラゴン、樟脳に似た清涼感ある香りが特徴のローズマリーです。

どれもハーブの中では香りが強いので、炒め物に加えても香りが飛ばず、強い味付けにも負けません。香りが強いので火を入れる最初の段階から加え、複数のハーブやスパイスと組み合わせて用いると、香りのバランスがとりやすいのでおすすめです。

またグリルチキンやチキンソテーにする場合、予め鶏肉をローズマリー・ローレル・タイム・ペッパー・ガーリックなどのハーブとオリーブオイル・調味料とマリネして調理し、仕上げにバジルやタラゴンを加えると、香りが全体に行き渡り、柔らかでジューシーなチキンソテー・グリルチキンに仕上がります。このまま柔らかく蒸してサラダチキンにもおすすめです。

フライドチキンや唐揚げにおすすめハーブ

鶏肉を揚げ物にするときにおすすめのハーブは、炒め物と同じくバジルやローズマリー、甘く芳ばしい香りが食欲をそそるオレガノ、鶏肉の臭みを取り爽やかな香りを与えるタイムやセージです。パン粉や揚げ衣に混ぜることで、料理に香り付けや臭み取りをしてくれますが、あまり大きいと揚げている間に焦げてしまうので、できるだけ小さく刻むと良いでしょう。

唐揚げやフライドチキンにする場合、鶏肉に下味と一緒に揉みこんで使います。一緒にパプリカ・クミン・ホワイトペッパー・ガーリックなどのスパイスをパウダー状にして揉みこむと、さらに複雑な香りの饗宴を楽しめます。

また仕上げにバジル・オレガノ・ペッパーをふりかけパクチーを添えると、こってりとした揚げ物をさっぱりといただけます。

チキンに合うハーブで香り豊かに!

鶏肉は、牛肉や豚肉に比べてクセが弱いので様々なハーブに合わせやすく、ある意味ハーブの香りをそのまま楽しめる利点があります。同じハーブチキンでも調理法によって違った味わいを楽しめ、ハーブの種類を変えればバリエーションはさらに広がります。たくさんのハーブとチキンのマッチングを楽しんでくださいね。