料理に軽快な香ばしさを与えるハーブ・カレーリーフは、スリランカ料理や南インド料理によく用いられるハーブです。その名の通りカレーに使われることが多いハーブですが、辛味は全くなく、料理に胡麻のような軽やかな風味を与えます。

カリパッタ、カラピンチャとも呼ばれ、和名はオオバゲッキツ、ナンヨウザンショウ。しかし同じミカン科ではあっても、サンショウ属ではなくゲッキツ属の植物で、山椒のようなしびれる風味はありません。

カレーリーフはフレッシュな状態で市場に出回ることが少ないハーブですが、愛用される方のなかには家庭菜園で育てる方もいらっしゃるほど、一度味わうと唯一無二の香りに魅了されます。

そんなカレーリーフの使い方を、効果効能も合わせてご紹介します。

カレーに欠かせないハーブ!カレーリーフの使い方

カレーリーフは南インド・スリランカのカレーに必須ともいえるハーブ。他にもインドと中華の両国の影響を受けるマレーシアのカレーには、カレーリーフや八角が使われています。

カレーリーフはしばしば「カレーの香りがするハーブ」といわれますが、カレーリーフ自体にカレーの香りがするわけではなく、インドやスリランカでカレーを作る際、カレーリーフが使われているのを見た外国人が“カレーリーフ”と名付けたことが事の真意といわれています。

それほどカレーに欠かせないハーブで、カレーに加えることで、豆を煎ったような香ばしい軽やかな香りとほのかに丸みをおびた香りをプラスします。その効果は食欲増進作用・消化促進作用など多岐にわたり、胃腸の不快感を感じるときでも重たさを感じにくい、軽やかさを感じるカレーに仕上がります。

使い方としては、最初に香りを引き出すマスタードシードなどのスパイスを熱して、具材を入れるまでの間に加えて香りを引き出します。フレッシュなカレーリーフは香りがたつのが早いので、具材の種類によっては具材を入れる直前に加える場合もあります。ドライカレーリーフを使う場合は、少し量を増やすと良いですよ。

ココナッツとの相性抜群なカレーリーフ

フレッシュなカレーリーフには殺菌作用があるため、インドなどの高温多湿の国ではサラダや和え物に加えることで、食品の安全を保つことができます。

南インドではクスンブリ・北インドではカチュンバルと呼ばれるサラダでは、ブラウンマスタードシードと一緒にカレーリーフを一度油で熱して香りを引き出し、その油ごと加えて仕上げます。

また、カレーリーフはココナッツとの相性も良いので、スリランカの国民食とも呼ばれるココナッツの辛いふりかけ・ポルサンボルにも利用されます。スリランカ近郊の島国・モルディブでも、ココナッツとツナを使った和え物・マスフニには刻んだカレーリーフが用いられ、和え物に香ばしさを与えると共にココナッツのまろやかさを引き立てます。

スープにハーブティにも!カレーリーフを気軽に利用しよう

フレッシュなカレーリーフには、ミネラル・ビタミンA・B・アミノ酸・タンパク質・アルカロイドなどが含まれていて、滋養強壮・解熱作用があり、下痢や嘔吐にも効果があるといわれています。さらに血糖値降下や若白髪にまで効果を発揮するのだとか。

多岐にわたって健康効果を発揮するカレーリーフを毎日手軽に楽しむには、ハーブティーがおすすめ。食後に飲めば、胃の倦怠感解消に効果的です。また癖のない香りと味わいを活かし、スープにも利用することもできます。

カレーリーフの香りをたっぷり引き出した厨房は幸せに満ちていて、食欲がないときや元気がないときでも、自然とイキイキとした気持ちになれます。カレーリーフの癖のない万能性、香ばしさを活かして、様々な料理に加えてみてくださいね。