サラダやサンドウィッチに混ぜたり、肉・魚料理や揚げ物・スープに添えることで、料理に爽やかな風味を与えるハーブ「クレソン」。1年中収穫できると言われていますが、葉が柔らかく茎が細く、生でも食べやすい時期は3~5月です。ヨーロッパ原産の水辺に育つハーブで非常に繁殖力が強いため、家庭でも簡単に栽培することができます。

そんなクレソンの育て方のコツや利用法、アメリカでは「最強の野菜」といわれるほど豊富な栄養素をご紹介します。

クレソンの種まき時期や準備

クレソンの種まきの時期は、春と秋の年2回。4月~5月と9月~10月あたりが発芽しやすい時期と言われています。クレソンの根は深く伸びるというより横に這う特徴があるので、広くて浅いプランターを用意しましょう。

パラパラと種を蒔き、薄く土をかぶせたら、発芽するまでは土が乾かないよう、こまめに水やりをします。1週間ほどで発芽してきますので、間引きながら育てましょう。本葉が5・6枚になり、季節が良い時期なら地植えも可能です。

環境に慣れるまでが勝負!育て方のポイント

クレソンは耐寒性があり、寒さには強いのですが暑さには若干弱いので、株が安定するまでは風通しの良い半日陰にプランターを置くのがおすすめ。しかし基本的に強いハーブなので、順調に育って環境に慣れれば特に肥料も必要とせず、置き場所も問いません。水辺に育つハーブなので湿り気を好みますが、ずっと水が溜まった状態ですと根腐れの原因になるので、注意しましょう。

また、花をつけると葉や茎が固くなりますので、花芽がついたらすぐに摘み取りましょう。とにかく環境に慣れれば、神経質にならずとも長く収穫できるハーブですので、力強く育ってくるまではこまめに水やりをし、受け皿にたまった水もキレイに保ちましょう。

最強の野菜・クレソンの栄養

クレソンがアメリカで最強の野菜と言われる所以は、高い栄養素密度にあります。その特徴的な栄養素は、豊富に含まれるβカロテン。強い抗酸化力を持ち、血液酸化防止作用があるので、美肌・動脈硬化・高脂血症・ガン予防に効果的。

そして辛味の元となる2つの成分、イソチオシアン酸はガン予防、シニグリンは消化を助け食欲増進に働きかけます。鉄分は貧血を予防し、カリウムは体内の塩分調整に役立ちます。

他にもクレソンは食物繊維・タンパク質・カルシウム・葉酸・亜鉛・チアミン・リボフラビン・ナイアシンといったミネラル類、ビタミンA・B6・B12・C・D・E・Kなどの、17の栄養素を含んでいます。

油と一緒に摂って吸収率UP!クレソンの使い方

クレソンは肉・魚料理に添えることで食後の口内をさっぱりさせ、口臭予防にも効果的。生食なら、ベーコンと一緒にサラダやサンドウィッチに挟むと、ピリッとした辛味と清涼感を楽しむことができます。

この清涼感は、青カビ系のチーズやナンプラーなどクセのある食材との相性も抜群。クレソンと牛肉を生春巻の具材として巻き、ヌクチャムを添えれば、甘味・酸味・辛味と肉のパワフルな味わいが絶妙にマッチした生春巻きを楽しめます。

また、葉や茎が太く固くなったクレソンは、牛肉の炒め物・野菜炒め・炒飯にも向き、茹でてお浸しやナムル、スープや鍋にもおすすめ。油と一緒に摂ると吸収率が良いので、天ぷらも良いでしょう。

ご家庭でクレソンをたくさん育てて、毎日の食生活にお役立てくださいね。