香辛料のお店に行くと、チリペッパーなど唐辛子系辛味スパイスのあたりに、たくさんのミックススパイスがあると思います。チリペッパー・チリパウダー・レッドペッパー、大体こういったスパイスを見かけると思うのですが、いったい何が違うのでしょうか?これらの違いについてまとめました。

料理にシンプルな辛味を与えるスパイス・チリペッパー

チリペッパーとは、乾燥した赤唐辛子をパウダー状にしたものです。チリペッパーに含まれる辛味成分・カプサイシンは食欲増進・血行促進・代謝促進作用があり、抗酸化作用もあるため、効率よく身体を温めてくれます。

また、赤唐辛子に含まれるビタミン・ミネラルのうち、ビタミンCは乾燥させることでほとんどなくなってしまいますが、その他のビタミンA・E・Kやカリウム・マグネシウムは残りますので、意外と栄養も豊富なスパイスです。

そんなチリペッパーは、赤唐辛子の穏やかな香りや強い辛味がストレートに味わえるので、料理の味を変えずに辛味を加えたいときにおすすめです。辛味以外のクセがなく加熱の必要もなく、加えるだけで簡単に利用できますので、スープや煮込み料理・炒め物の仕上げに加えることで、美容や健康・ダイエットに役立てることができます。

チリペッパーのクセのない強い辛味は食材・料理を選びませんが、特に個性的な調味料を使うことの多い、カレーやキムチといったアジア圏の料理に利用することで、個性的な調味料の邪魔をせず辛味をプラスしてくれます。

粒子の細かさを活かして、下味付けやマリネ・ソースづくりにも向きます。

芳ばしい香りを楽しむ辛味系スパイス・レッドペッパー

レッドペッパーとは、乾燥した赤唐辛子に焙煎した赤唐辛子もミックスさせた、あらびき状のスパイスです。味はチリペッパーと同じように強い辛味がありますが、辛味だけでなく焙煎した芳ばしい香りが感じられるのがチリペッパーとの違いです。

そしてチリペッパーに比べて粒子が粗く食感があるので、炒め物などに入れると食べているときも鮮烈な辛味を感じることができます。唐辛子は細かく挽いたほうが辛味を強く感じやすいため、チリペッパーでは辛すぎると感じるときは、レッドペッパーを使うとじわっと辛味が広がり、料理を味わいながら辛味を感じることができます。

またチリオイルなど、漬け込んで辛味を抽出するときは、チリペッパーよりレッドペッパーの方がおすすめです。

複合的な香りをまとったミックスハーブ・チリパウダー

チリパウダーとは、チリペッパーをベースに、クミン・パプリカ・オレガノなどのスパイスとハーブをブレンドしたミックススパイスです。チリペッパーやレッドペッパーに比べてスパイスやハーブの香味が楽しめるのが、一番の違いです。そのため料理に辛味を加えるのはもちろん、独特の爽やかな香りやまろやかな風味が辛味を引き立てたり、肉や魚の臭みを消す効果があります。

チリパウダーに使われるスパイスには特に決まりはありませんが、私が使っているチリパウダーミックスのレシピをご紹介します。用意するスパイスはすべてパウダー状のものを、ハーブはドライのものを用意してください。

  • パプリカ・オレガノ各大さじ1
  • クミン・バジル各小さじ2
  • チリペッパー・ガーリック小さじ1
  • オールスパイス小さじ1/2

上記スパイスを混ぜたら完成です。チリパウダーはスペインやメキシコ、中南米・南米の料理でよく使われる他、羊などのクセのあるお肉を煮込み際に利用すると、肉の臭みを抑え、味がよく染みるようになります。トマトソースの料理や肉・魚にまぶしてグリルやソテーにすると、それだけでおいしい一品になります。

唐辛子系スパイスの違いを理解し、上手に使い分けてくださいね。