猫が好むことから名付けられたといわれるハーブ・キャットミントは、別名ネペタともよばれ西アジアを原産とする多年草です。料理に使われることはあまりありませんが、ハーブティーとして利用されています。その効果は解熱作用・競争作用があるため風邪予防に、鎮静作用があるため就寝前に飲むと、安眠効果も期待できます。

また、キャットミントは品種も多く、青・紫・ピンク・白といった可憐な花をたくさんつけ、開花期間が4月~10月と長いことから、お庭の彩りにも重宝されています。

そんなキャットミントの育て方を、効果効能や使い方もあわせてご紹介します。

キャットミントの植え付けや準備

キャットミントは基本的に丈夫で育てやすいハーブなので、家庭菜園初心者にもおすすめ。地植えでも鉢植えでも育ちますが、キャットミントの草丈は、30cmのものから品種によっては80cmほどになるものもあり、横に広がって伸びるので、鉢植えにする場合は間隔をあけて植え付けましょう。また、鉢植えで育てる場合、2年に一度植え替えが必要となりますので、初心者の方には地植えをおすすめします。

苗の植え付けにおすすめの時期は3月~4月か10月いっぱい。種から育てる場合、4月~5月に種をまきます。土作りですが、キャットミントは酸性の土壌を嫌い、水はけの良い土を好むので、市販の野菜・ハーブ用の培養土を用意すると便利。地植えの場合は、予め苦土石灰を混ぜて酸性度を弱めた土に、腐葉土や緩行性化成肥料を混ぜておきます。

放任主義でのびのび育てる!キャットミントの育て方のポイント

キャットミントはハーブの中でも丈夫な品種で、水はけ・日当たりの良い場所であれば短期間で安定して育つ姿を見せてくれます。暑さ寒さにも強く、環境が整えばそれほど場所を選ばない強さを持っています。水はけがよければ明るい半日陰でも育ち、しっかり根付けば乾燥にも強く、害虫の心配もないのです。そのためできるだけ早く安定した環境を整え、強い株に育てることが重要となります。

そんなキャットミントの唯一の弱点は高温多湿。梅雨時期や長雨が続く時期には、土から15~20cmの高さまで刈り込むなど、蒸れに気を付けましょう。蒸れると灰色かび病の原因となりますので、茎葉が混み合ってきたら剪定がてら収穫し、花がらをこまめに取ることで湿気対策になります。

しっかり根を張り株が安定してくれば、地植えの場合、肥料も水やりもほとんど必要ありません。鉢植えの場合、水の与えすぎに注意。表面の土が乾いてきたらあげる程度にし、常に乾燥気味で育てるのがポイントです。

鉢植えに肥料は、多すぎると丈夫な株に育ちませんので、やりすぎは禁物。苗を植え付けた直後や、生育状態が悪ければ春と秋の年2回、緩行性化成肥料を置き肥しましょう。

甘く爽やかな香り!キャットミントの利用法

キャットミントはミントの香りというより甘く爽やかな香りが特徴。品種によってはシナモンに似た香りや、松茸に似た香りがする種類もあります。

そんなキャットミントは先述したハーブティーの他、バーブバスにもおすすめ。他にも香りの良さから、ポプリやサシェなどに利用されます。

しかし何といってもキャットミントの大きく育った姿は、観賞用としても壮観です。長期にわたって次々と花を咲かせてくれるので、花壇に植えておくと他の花が咲いていない時期でも、お庭をふんわり可憐に飾ります。

また「猫に好まれるハーブ」といわれますが、猫が好む香りを発するのは茎葉を切った時のみ。栽培中の花壇を猫に荒らされる心配はありませんので、安心して育ててみてくださいね。