外食に行くと、ラーメン屋さんをはじめ、中華料理店や洋食店でよく目にするGABANのスパイス容器を目にしませんか?

スパイスのメーカーは日本にはGABAN以外にもあるはずです。なのに何故GABANの比率が多いのでしょうか?業務用としてスパイスの代表メーカーを誇るGABANの秘密について迫りました。

GABANが創立するまでに至った当時のスパイス市場の背景とは

世界各国で栽培されているスパイスの原材料を集め、スパイスの本物の品質を極めた製法で作られています。業務用として、1缶から店舗様に届けるサービスなどを提供し、店舗の期待に応えるよう物流の仕組みを整えています。そんなGABANがこれまでに発展した経緯は、1940年代から1950年代初頭にかけての歴史的背景が関わってきます。

当時、日本に出回っていた胡椒の多くには小麦粉やパン粉も含まれていました。実はその頃は原材料である胡椒自体が不足していてかさましのために、胡椒以外の物が混ぜられていたのです。

洋食の文化がまだ浸透していなかったため、創業者はそこに目を付け、”これから洋食の文化が外国から入ればどんどん香辛料の需要も増えるのではないだろうか?”という考えを持ち、スパイスを取り扱う会社”エイト食品”を設立しました。設立年は1954年、今のGABANの始まりです。

業務用スパイスの代表としてGABANが愛されているのは創業者の努力の結果

創業者がまず始めたことは、スパイスを業務用としてお店に置いてもらうためにお店の一軒一軒を周り、一缶ずつスパイスの商品を販売していました。この当時は、札幌ラーメンが全国的に有名になりつつある頃だったのですが、ラーメンと黒コショウの相性は抜群によく、いつしか創業者の努力もあって、お店のカウンターに置いてくれるお店が増えていったのです。ラーメン店だけでなく、洋食屋をはじめとしたホテル、レストランにも直接商品を置いてもらうように交渉し、香りの違いや品質の違いをその場で嗅いでもらったり、調理して実食してもらったりと工夫を凝らして商品をアピールしました。その努力が実を結び、GABANが多くの飲食店で愛されるスパイスになったのです。

業務用として有名なGABANが家庭に浸透しなかったのは何故?

GABANの商品のアピールを猛烈にしたのは、飲食店に向けてのものが多くありました。何故家庭に向けて商品をアピールしてこなかったかというと、実は当時の家庭に向けた市場は他の企業によって占められていたからです。一般の人にとっては、他のスパイス商品のイメージがすでについていたため、GABANは家庭用として消費者に商品をアピールするのではなく、業務用専門として販売経路を絞ったのです。

今でこそスーパーでもGABAN商品は普通に置かれるようになりました。値段は70g入りで胡椒が420円(税別)です。GABAN商品ではない他の黒コショウの値段は15g入って170円ほどです。そこまで一般的な胡椒と値段に差はないかと思います。GABAN商品はプロも愛用しているスパイスです。原材料にこだわりがあるからこそ香りもより豊かになります。他のスパイスと値段もさほど変わらないので、一度は買って家庭料理にも取り入れてみると、より料理の味をワンランクアップすることができるかもしれませんね。