科目:アサ科アサ属

原産地:中央アジア

別名:カナビス

■気軽に取り入れられる麻の実(ヘンプシード)

ヘンプシードは、見た目はゴマのようですが、味はクルミに似ていてとても食べやすくどんな料理にも合います。食品として提供されているものは、ヘンプシード以外に、麻の実の殻の部分を取り除いた「ヘンプシードナッツ」や粉末状の「ヘンプシードパウダー」、ヘンプシードから抽出した「ヘンプシードオイル」があります。他の食材の邪魔をしない大きさと風味なので、食事からお菓子、飲み物まで幅広く使っていただける優れものです。

■古来より日本人の生活に密着している麻

日本人は、古来より食用、産業用途でヘンプ(麻)に親しんできました。約1万年前の遺跡から麻縄が出土していますし、現代でも神社仏閣の注連縄(しめなわ)や鈴緒(すずお)、相撲の化粧まわしなどの神事に関連する場面で使われるものや、食用では七味唐辛子(中の黒い粒)として使用されています。

しかし、麻=大麻という悪いイメージもあり、昭和23年の大麻取締法以来、日本の麻農家は激減してしまいましたが、一切薬物を含まない食用のヘンプシードは非常に栄養価の高い食材であることが再認識され、近年、また注目を集めています。

■和食とも相性バツグン!?

食べ方は、ヘンプシードやヘンプシードナッツ、ヘンプシードパウダーについては、ゴマ感覚で色々な料理にかけたり混ぜたりして楽しむことができます。欧米では、サラダやスムージー、シリアルやヨーグルトなどにかけて食べることが多いようです。意外におすすめなのが、納豆に混ぜたり、ご飯にヘンプシードを加えてシソや梅干しを入れたおにぎりや、変わり種の海苔巻きです。ヘンプシードオイルは熱に弱いので、炒め物や揚げ物用の油としては不向きですが、サラダにドレッシングのようにかけたり、ジェノベーゼソースやピザソースのベースにして、パンにぬったりパスタに使ってもおいしくいただけます。

さて、気になる栄養面ですが、その点から言ってもヘンプシードはパーフェクトフードといっても過言ではないでしょう。まず、良質なタンパク質が豊富なだけでなく、それが消化吸収しやすい構造で、しかも大豆などのようにアレルギー性の物質を含んでいないため、安心して取り入れていただけます。また、ヘンプシードオイルには、人間 の体内で合成できない「必須脂肪酸」と呼ばれるリノール酸(オメガ6)とアルファ・リノレン酸(オメガ3)はが含まれています。他にも、現代人に不足しがちな、鉄、銅、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルも含んでいる、体にいいことずくめの食べ物なのです。

■ヘンプシードを身近な食材に!!

ヘンプシードの料理方法や栄養面についてご紹介してきましたが、案外、取り入れやすい食材と感じていただけたのではないでしょうか?ドレッシングをヘンプシードオイルで手作りしてみたり、ゴマをヘンプシードナッツで代用してみたりするだけで、いつものお料理が新らしく生まれ変わるばかりでなく、体にもうれしい効果が期待できるかもしれません。現代人に不足しがちな栄養素を簡単に摂取できる食材として、今後、更に注目を集めていく事でしょう!!