スパイスは、さまざまな種類がありますが、それぞれたくさんの特徴を持っています。個性があるスパイスは、料理によって使い分けたり、食材によって使い分けたりすることができます。

また、スパイスは単体で使うよりも、何種類かをミックスして使うことが多いです。

おすすめのブレンドスパイスをご紹介します。

和のミックスハーブ・七味唐辛子は食べる漢方!

スパイスをブレンドするときの5つのポイント

スパイスをブレンドするときには、それぞれのスパイスの特性を考慮して行う必要があります。

ポイントは、「スパイスの個性を知ること」「品質を比べること」「役割を理解すること」「調和を考えること」「控えめにすること」の5つです。

ポイント①スパイスの個性を知ること

スパイスはそれぞれ物ごとに全く違う香りや性質、役割を持っています。それぞれの効果を知らないままでは、ブレンドしたときにちぐはぐになってしまいます。

まずは使うスパイスの特性をよく理解しましょう。

ポイント②品質を比べること

ワインや日本酒などに格付けや等級があるのと同じで、スパイスにも、同じ種類のものでも品質が異なるものがたくさんあります。

同じスパイスでも、形状や製造方法、販売元や産地によって味わいも異なります。

例えば、シナモンやバニラビーンズなど、いくつかの種類を用意してみて、味や香りを比べてみましょう。

ポイント③役割を理解すること

スパイスの特性や質を理解したら、次にスパイスをミックスしたときにどのような役割を持つのかを考える必要があります。

臭みけしなのか、香りづけなのか、色付けなのか、辛みを加えるものなのか、香りをつけるものなのか、それぞれの役割を考えましょう。

また、調和を考えるということもとても重要なことです。

土台となる香りを決めたら、次にアクセントとなる香りを決め、そこに彩を加えるように個性を加えていきます。このように、スパイスの役割を決めることも重要です。

ポイント④調和を考えること

特性や役割分担が決まったら、次はブレンドしたものがしっかり調和できているのかを確認する必要があります。

特に注意したいのは、香りの調和です。バランスよくまとめるコツは、似た方向性の香りを混ぜることです。

香りの方向性が分かってきたら、ちょっと違った香りを混ぜて、メインのスパイスをより引き立てるようにするというワザも使えるようになります。

ポイントその⑤控えめに使うこと

スパイスの使用量は控えめに使うくらいがちょうどいいです。料理や食材の引き立て役であるべきですので、主役を抑えてスパイスが主張しすぎるということは避けなければなりません。

基本のスパイスブレンド「ガラムマサラ」

ガラムマサラとは、カレーなどにもよく使われるスパイスですが、ガラムマサラ、と言う名前のスパイスではなく、シナモン、クローブ、カルダモンの3つのスパイスをベースにブレンドしたものです。

自宅でできる基本のガラムマサラブレンド

ホールのスパイスを用意します。

カルダモン15粒
クローブ20粒
シナモン3本

小さめの密閉容器にカルダモン、クローブ、シナモンを入れます。シナモンは手で簡単に折れるので、適当な大きさに折って入れましょう。

蓋をして、ちょっと置くだけで3つのスパイスが調和したオリジナルのガラムマサラの完成です。

ミルかミキサーで挽くと、パウダースパイスとなって、更に香りを楽しむことができます。

ちょっと違った味を楽しみたい時のアレンジガラムマサラの作り方

基本のガラムマサラを覚えたら、アレンジしたガラムマサラのレシピも試してみましょう。

ブラックペッパー30粒
コリアンダーシード小さじ2
クミンシード大さじ1
フェンネルシード小さじ1

フライパンで弱めの中火で1分程度さっと乾煎りし、密閉容器に保存して完成です。

もしくは、乾煎りせずにミルかミキサーで挽いて密閉容器に入れて保存します。

基本とアレンジからさらに発展

基本のガラムマサラとアレンジガラムマサラをブレンドしてもいいでしょう。

より複雑で深みのある香りと味わいになります。

ブレンドしたスパイスは、3日~1週間程度時間を置くことで香りがなじんできます。