身体の冷えは、血管の拡張や収縮を調整する自律神経が、季節の変わり目や生活習慣・更年期やストレスによるホルモンバランスの乱れなどにより、上手く働かなくなることが原因と言われています。規則正しい生活習慣や運動を取り入れることで血のめぐりが良くなりますが、身体を温めるスパイスや温かいハーブティーやを飲んで、体を温めることも有効です。

ここでは血行促進・発汗・血管拡張作用のある5種類のスパイス&ハーブをご紹介します。

目次

若返りのハーブで血行促進!ローズマリー

高い抗酸化力から「若返りのハーブ」といわれ、女性の美と健康に様々な効果を発揮するローズマリーは、ハーブティーとして利用されるほか、料理をさっぱりとした香りで包み込んでくれます。そんなローズマリーには健胃・強壮・血行促進効果があるので、季節の変わり目で身体に負担がかかっている時も胃を守り、血行促進作用により身体を中から温めてくれます。

他にも気管支炎やアレルギーの緩和に効果を発揮しますので、温めて飲むのがおすすめ。シングルでは飲みにくいという方は、はちみつを少量加えたり、レモングラス・カモミールなどとブレンドすると飲みやすくなります。

通称・女性にやさしいハーブ!サフラワー

日本ではベニバナと呼ばれ、漢方薬にも使われるサフラワーは、血流に働きかけることで身体を温める効果があります。また生理の正常化に効果を発揮する通経作用がありますので、生理痛・生理不順のほか更年期症状の緩和にも効果的。

更年期症状は自律神経の乱れを引き起こす原因でもあるので、サフラワーをブレンドしたハーブティーを飲むことで、体温の正常化や身体を冷やす根本を断つことが期待できるのです。

身体を温める効果No.1!ジンジャー

その清々しい香りとほのかに甘い香りで世界中に愛されるスパイス・ジンジャーは、古くから身体を温めるスパイスとして世界中に愛されています。

生のジンジャーを食べると、身体がかぁっと熱くなる経験をした方もいらっしゃると思いますが、これはジンジャーに含まれる「ジンゲロール」という成分によるものです。ジンゲロールは血流の流れを良くし、身体の深部にある熱を身体のすみずみまで運ぶため、一瞬身体が熱くなったように感じます。しかしこれは身体を温めるのではなく、逆に身体の深部の熱を放出している際に感じる現象です。

身体を温めるのは、加熱することでジンゲロールが変化した「ショウガオール」という成分。パウダースパイスとしてのジンジャーはこのショウガオールがたっぷり含まれていて、ハーブティーや紅茶にジンジャーパウダーを加えることで、手軽に身体を温めることが出来ます。

毛細血管を鍛えて血流促進!シナモン

甘いお菓子やカレーに利用されるシナモンは、毛細血管を修復し、血糖値正常化・血行促進に効果的です。また脂肪細胞を小さくする効果があるので、ダイエットにもおすすめ。身体全体のめぐりが良くなることでアンチエイジングにも効果を発揮します。

身体を温め女性に嬉しい効果の高いシナモンは、前述したジンジャーや血流促進作用のあるカルダモンと組み合わせて、チャイもおすすめですし、珈琲や紅茶に混ぜたりすることで簡単に摂取できます。ハーブティーに利用する際は、チャイのようにハーブより先に煮出すのがコツ。シナモンスティックで淹れるときは、煮出すときに折っておくと、香りと効能を抽出しやすいので、覚えておきましょう。

身体を温めるスパイス&ハーブで身体を整える

身体の冷えは万病のもととなります。毎日スパイスやハーブで淹れたお茶や料理を摂ることで、血流を良くし身体の中から温める効果を自然と得ることが出来ます。コツは毎日続けること。身体の調整にぜひお役立てくださいね。